歩く

2021/10/17(日)飯能まちなか散策ツアー(後半)

あたたかくて居心地の良い場所にいたので、やや腰が重くなってしまいました(笑)

…さあ、後半スタートです!

いきなり目に飛び込んできたのは元・杉山フルイ店の建物です。現在はトタン葺きの屋根ですが、当時は杉皮葺きだったようで、それをイメージすると人の行き交いで活気があった頃のお店の様子が想像されます。

江戸末期の風情を感じるお店でしたが、残念ながら数年前にお店は閉じられてしまいました。

競売にかかっていましたが、どうやら売れたようです。どんな方が購入されたのかが気になるところです。

遠目に見える立派な家屋は木造2階建で、元材木商の建物とあって材料に凝っています。

2階にモミジの柱のみ使用した和室があるそうです。

塀・門・庭木などのエクステリアにも気を使っています。

行く先々でこんな細い路地も入っていきます。

まんじゅう小路を抜けて、店蔵絹甚へ。

大河ドラマ「青天を衝け」でも新政府軍と旧幕府軍の熾烈な戦いの一端である「飯能戦争」が描かれていました。

渋沢栄一の人生を描いたストーリーでありながら、その戦いの中で壮絶な死を遂げた栄一の従弟、渋沢平九郎の最期もドラマティックに描かれていました。

かつてこの小路には振武軍(旧幕府軍)にまんじゅうを差し入れたまんじゅう屋があったことからこの小路の名前がつけられました。

絹甚は明治30年代後半に建てられた土蔵造りの店舗で、ほとんど改変を受けておらず、建築当初の様子を良く残しています。

飯能市を代表する産業であった絹関連の買継商を営んだ建物であり、市の歴史を考えるうえでこちらも貴重な文化財です。

平成29年に惜しまれながら閉店した住田屋さん。つけめんなどで親しまれていました。

隣りの町家を買い足して2棟分でひとつのお店となっています。奥行きの長さにも驚かされます。

銀河堂というカフェが入っている建物。こちらも店、住居、蔵、離れが連なっていて、間口が狭く奥行きが長いのです。

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雨が降り続くなか、最後は(株)矢島工務店さんの駐車場の軒下をお借りして集合・解散となりました。コロナ禍という大変な時期に、天候不良も重なりましたが、何より無事に開催できたことが良かったと思います。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!